サカサマのパテマ 感想

ナんのひねりもない直球なタイトルである。

公開初日、「予告なし本編すぐスタート」というフレーズに惹かれて見てきた。
予告編は作品知るキッカケになるから悪くはないけれど、集中力が途切れて膀胱に意識がいってしまうんだよなあ。

映画『サカサマのパテマ』オフィシャルサイト – http://patema.jp/

リュックなどちょっとした重さの違いでパテマとエイジ二人の均衡が崩れ、どちらかに「落ちる」という繊細さの上で支え合うのがよかった。ただ、もう少し重力の向きが異なる二つの世界の謎を解き明かして欲しかった。邂逅して世界広がったのにどこか狭さを感じる。分からないことも怖いんじゃないかな。

イザムラの手から逃れたあと空に落ちていって、実はアイガの空には果て…世界があったのだけれど、そこで父の飛行装置を見つけてそれで脱出しただけだったのが、ただパテマとエイジが死なないためだけの床っぽく感じて残念だった。夜は明かりが灯り昼は熱せられるあの世界は、なにが本物か作り物かというすべての根幹っぽいのに。

空がなにもかもを吸い込んでしまいそうな虚無とは考えもしなかったし、終始ハラハラドキドキして尿意が気にならなかったので見てよかった!